2/01/2016

私の住む町サリーンで ー お気に入りの歯医者さん

日本とアメリカでは、歯医者さんのシステムが違います。
日本は治療に保険がききますが、
保険がきくレベルの悪さになるまで治療しなかったように思います。
アメリカは、歯のクリーニングといった予防の処置に保険がよくきき、
定期的なクリーニングはフリーです。(保険に入っていないといけませんが)
治療のカバーの割合は少なく、実費も高く、日本よりはるかに高額です。

そんな日本人の私と夫がアメリカに来たら、どうなったでしょう?
そうです。あそこもここも治療しなくてはいけないということになり、
それはもう大変でした。歯医者に行くのは恐怖でした。

うちの今の歯医者さん。ドクター・シングルトン。
いつもこのスマイル。


ノースカロライナにいたときも、ヒューストンにいたときも、
歯科保険の関係だったとは思いますが、歯医者さんはみんなはずれ。
ノースカロライナにいたときの歯医者さんは特にはずれで、
虫歯治療でつめてもらったところのかみ合わせがわるく、
猛烈な痛みで苦しみました。詰め物の表面が削り足りなかったためです。
そこは、いつも先生が助手の人とぺちゃくちゃおしゃべりしながら治療していて、
口を開けたまま、じいっとがまんしている私には、苦痛の上塗りでしたが、
仕事の仕上げも中途半端ということで。。。
削ってもらったら、ケロりと痛みがひきましたが、
(くだらないおしゃべりばっかしながら、人の歯、治療しないでよ!)
と思ったものです。
プラス、歯医者の治療費は高いことで皆の共通の恐怖ですが、
ノースカロライナのその歯医者さんでは、
歯がとんでもなくボロボロになる怖いビデオを見せられて、
「どうする? 治療しないと、こうなっちゃうんだよ~」というスタイルで、
書類に「治療します」のサインを迫られました。
何かに似ているなあと思ったのですが、今考えてみると、
日本で新興宗教の集まりに連れて行かれ、入信を迫られた時の体験とだぶるものがあります。


とまあ、こんなわけで、私はすっかり歯医者から足が遠のいていました。
まずいなと思うことがあっても、相当痛まない限りがまんしました。


上の娘は、ノースカロライナで幼少期からプレティーンまでを過ごしています。
治療のとき恐怖で口を開けず、近隣にある、お値段のさらに高い小児歯科のお世話になりました。
でも、とても治療、予防の処置が上手で、助かりました。
娘はきれいにまっすぐ歯が生えそろい、矯正をしなくてOK.
貧乏研究者の家庭としては、とてもありがたかったです。
娘が歯の治療のときに頑として口を開けず、
「全身麻酔で手術でないと不可能」と言われたときは、
費用のことを考えると、当時はとてもきつく、娘に腹を立てましたが、
私がうんざりしたあの歯医者さんです。
娘の防衛本能だったのかもと今では思います。

私は、自分の子供に対して、後になって「ごめん。。。」と思うのですが、
現在進行形の時には怒ってばっかりの母親です。。。

でも、いちおう、子供の事をいつも優先してきているのだから、
勘弁してもらいたいとも思っております。

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さて、ミシガンに引っ越してきた時は、下の息子が幼稚園で、
歯医者さんをどこにするかが大きな課題でした。

ドクター・シングルトンは、一番の最寄りで5分かからないうえ、
子供たちの学校にも近く、便利なロケーションです。
さらに、オフィスの見た目がノースカロライナでの小児歯科を思い出させる風情だったので、
ためしにお世話になってみました。
そして、我が家のニーズにぴったりでした。
怖がりの歯医者嫌いの私も、ここでお世話になるようになってから
「あー、歯医者か。。。。」という暗い気持ちを持たなくなりました。
ノースカロライナの小児歯科で行っていた特別な配慮が、
基本は大人相手のふつうの歯医者さんにあったのです。
「痛み」と「恐怖」に対する配慮が機材、オフィスの内装のすべてにされています。


オフィスはるんるんファンシー。





オフィスの中も、外もいつも明るく、きれいです。
業者さんに頼んで毎年、花をたくさん植えていますが、ふくふくと見事。

さらに、ドクター・シングルトン自身も、いつもルンルン、明るいノリの人です。
ちょっとびっくりするぐらい明るい。
オフィスの人たちも優しいです。




もう一つ助かるのは、アメリカでは、歯科治療になるとお金がかるわけですが、
シングルトン先生のオフィスでは、「ちょっと、今、ピンチなので治療を延期したい」
といったことを言いやすい形で持ちかけてくれます。こわいビデオもなし!
ですから、治療を断ったり、延期したりしたときでも、モヤモヤとした気持にならなくて済みます。
そんな感じで、できるときに少しずつ治療できたので、
引っ越してきてから8年間かけて、問題だった歯の治療をすべて完了できました。

そうそう、息子ですが、娘に輪をかけた超ウルトラ怖がりです。
でも、おかげさまで、彼もとても順調で、歯がきれいに生えそろい、13歳になった今、
矯正をしなくていいというお墨付きをいただきました。
虫歯もずっとゼロです。

私と夫ーーつまり、両親ともに歯並びはガタガタ、虫歯やらクラウンやらで大変です。
歯並びも悪いので、きれいにしにくく、歯周病のリスクも常に高いです。
ですから、子供たちも、遺伝的には歯は丈夫ではないはず。(夫の両親も歯は弱い)

ですから、我が家は、
日本の歯科治療と、アメリカの歯科治療での結果の比較サンプル例みたいな親子です。


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終わったら、歯ブラシとフロス、
そして奥さんの手製の巨大なクッキーも時々お裾分けしてくれます。
(なぜ、歯医者がクッキー?)


ドクター・シングルトンは、
地元の学校に歯の手入れについて説明のボランティア活動をさかんにしています。
息子がボーイスカウトをしていた低学年の頃は、無料で見学させてもらえました。
歯の手入れのデモンストレーションをしていただいたうえ、
帰りにはお土産もいただきました。
(歯のみがきかたのパンフレット、フロス、歯ブラシ、玩具、風船といったもの)

最新の設備を整えているし、何よりも痛くない! 
家から一番近かったので行くことにしただけだったのですが、
今までで一番気にいっていて、近くの人から聞かれると、いつも勧めています。

いつ会っても明るいノリのシングルトン先生ですが、
ある日、アナーバー市内を運転中、その笑顔が視界全面に飛び込んで来てびっくりしました。
バス全面の広告!!
でも、なんとなく彼らしくて楽しい。


運転中、時々見かけていて、ずっと写真に撮りたかったのが、
やっと信号待ちの時、隣に停車!! ばっちり撮れた〜。

ミシガン大学に歯学部があるせいなのか、ここいらは歯医者が乱立気味。
しかも、評判がいいところが多いです。
とても競争が激しそうです。

シングルトン先生、がんばって〜。


ドクター・シングルトン(歯医者さん)
https://local.intuit.com/b/singletonsmiles

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