9/04/2017

懐かしい映画 ー Close Encounters of the third kind ー邦題:未知との遭遇 ー40周年記念上映



スピルバーグの「未知との遭遇」が、40周年記念ということで、
映画館で封切られおります。
娘はもしかしたらどこかですでに観ているかもしれませんが、
息子は観ていない。乗り気ではないのを親の権力? で連れて行きました。
だって、絶対にこれは観ておいたほうがいい名作だし、劇場で観ないと。




今回の上映は、40周年記念上映ですから、始まるから前に10分程度の
「製作者たちの思い出話」的な映像がありました。
当時は、ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」もあったりして、
なんといいますが、映画の新時代が始まったころ。
スピルバーグ監督いわく
「この映画はSF映画ではない。信じている人にとってはリアリティがある物語。
信じていない人にはSFになる」
のだそうです。

「未知との遭遇」で、今の私の記憶にはっきり残っていたのは、
山のヴィジョンと、大きなUFOと遭遇しているシーン。
細部はスッカリ忘れておりました。
ですから、最初から新しい作品を観る感じで、か〜なり楽しめました。
映像も見応えがありました。場面展開も小気味いい。
映像技術は今の方がダントツに技術が発達していますが、
限界があったぶん、巧みに見せ方の演出を工夫しています。
ですから、かえって上質なシーン展開してるなあと感じ入りました。

最初から最後まで、無駄な所が一切なく、ぐいぐいと引っ張られていきます。


http://pin.it/3MT3vcy

リチャード・ドレフィスが主人公(下の写真の右)だったのですが、
いやあ、若い。当たり前といえば当たり前なんですが、
40周年記念の映画を懐かしく観る自分もトシだなといやになっちゃいます。

ところで、
このごろの映画は、生活描写がずいぶん綺麗になっていますが、
小さい子供がいて、しっちゃかめっちゃかで生活している様子が自然です。
ちらかっている様子にリアリティがあります。「綺麗」にちらかっている様子を演出してません。
うちなど、ゴチャゴチャといつもちらかった家なので、身近でほっとします。
変な所に目がいってるなあ。
でも、ちょっと世の中、ピカピカ路線だなあと再確認した映画鑑賞でもあったのでした。

あともう一つ、古い映画を観ているときに強く感じるのは電子機器が素朴ということ。
電話がコードレスではなかったり、ダイヤルだったり、プッシュボタンだったりしますが、
いやはや、今なんて、携帯電話だらけです。
UFOと遭遇するところなんて、今どきですと、ケータイでパシパシ撮るんだろうな。
この点、たかだか40年の間に加速度的に変わったなあとこれまた実感。

最後に、無理やり連れて行った息子ですが、
隣に座っている様子を時々見ると、好物のポップコーンをつまむのも忘れて、
食い入るように画面に見入っていました。
感想は、

「すごく良かった。劇場で観られてよかった」

ほらね、私が言った通りでしょう。えへん!😤
ということで、久しぶりの方も、初めての方も、ぜひご覧ください。おすすめです。
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9/02/2017

映画ードキュメンタリー Inconvenient Sequel - 地球温暖化と闘う- 元副大統領アル・ゴアのライフワーク

クリントン大統領時代に副大統領だったアル・ゴアは、
地球温暖化対策に情熱を注ぐ政治家として広く知られています。
この、ゴアの情熱的な活動を縦軸に、
なぜ、地球温暖化が起こっているのか、
どのような影響が今、地球上気候に現れているのか、
どのような対策があるのか、
そしてそれはどこまで進んでいるのかーーー
を教えてくれるドキュメンタリーです。
このドキュメンタリーは、私たちを不安に追い詰めていくのではなく
可能性と希望に導いてくれるところが素晴らしいです。
ゴアの視野は、地球温暖化対策について、
地球上に住む人類が皆、一つの家族のように動いて行かなくてはならないというものです。
また、たとえ国が政治的にサポートしなくても、
地球を救うためのクリーンなエネルギーへの移行を
市民が自分たちの意思で選択して変えていく、
流れを変えていくことができる、と励まします。
そして、政府もついて来ざるを得なくなる。


ゴアのいう地球温暖化の危機については、2006年の話題作があり、
今回2017年に封切っているドキュメンタリーは
その後の続編といったところ。10年後のフォローアップです.



副大統領時代のゴアは、スッキリ、くっきり。
そしてまじめ。

写真:ウィキペディアよりhttps://en.m.wikipedia.org/wiki/Al_Gore


今のゴアは、年を取って、お腹もぽこん。
でも、今の方が、ユーモアのセンスも感じられるし、
生き生き、伸び伸びして見えます。(決して楽な道のりではないのにすごい)

ブッシュ、トランプが大統領になったとき、
彼らは地球温暖化の問題を否定のスタンスですから、
(石油業界が大事なサポーターだから,新しいエネルギー源開発に駄目を出すということらしい)
進みかけていたクリーンなエネルギーの開発がシャットダウン状態になります。
でも、凹みをボコボコに作りつつも、ゴア氏は前進を続けます。



アメリカでは、この続編のドキュメンタリーの興行が終わった頃に、
大型ハリケーンがテキサス州を直撃しました。
大洪水に見舞われたヒューストンは、私がアメリカで初めて暮らした都市。
住んでいた事があるだけに、土地勘がありますから
洪水の被害の規模の大きさが実感できます。
また、当時知り合った友人知人も、ヒューストンに住んでいます。

その次に暮らしたノースカロライナ州での10年間、
年々、夏の気温が高くなり、
雨の振り方も、スコールのような雨の降りかたが増えていきました。
常夏のヒューストンみたいな降りかたになったなあと思ったものです。
引っ越して来たばかりの頃、庭に薔薇を植えていた人が、
薔薇がうまくいかなくなってきたとぼやいていました。暑すぎると駄目なのです。

一昨年、長野に住む夫の恩師を訪ねた時、
気温が高くなってきたため、稲作がこれまでのやり方ではうまくいかなくなってきた
という話も聞きました。

とにかく、気温が上がり、気候が変わり、このまま
子供達の時代にはどうなっちゃうんだろう......

生きる事が厳しくなると、争いごとが増えます。
問題になっているISIS も、シリアが砂漠化して酷い事になってから活性化しています。

とにかく、いろいろなことを考えさせられるドキュメンタリーなのでした。

●ぜひ観よう!  と語る記事(英語)

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