デトロイトのダウンタウンのIRS(国税局)のオフィスに行くはめになりました。
去年、IRSのウエブサイトから、個人情報が「正当なやり方を装って大量に盗みだされる」という事態が起こりました。
「あなたのデータがその中に含まれています。近く、何かが起こるかもしれないので注意してください」
たしかに。。。。去年、夏頃から、
さかんに夫の名前で誰かがクレジットカードを作ろうとしたり、
いろいろなことが起こり始めました。
Identity Protection のために云々という「大事だからコンタクトしたい」
という電話連絡もたくさん入るようになりましたが、
こういった電話は、詐欺(scam)が多いので、返事しないでいました。
そして、夏と、この2月、誰かが我が家をかたってtax return の申請を、IRSに出しました。
いちおう、不審だと拒否され、プロセスはされなかったのですが、
IRSとしては、「たしかに私たちだ」と証明する必要があるということで、
アポイントメントを取って、面接に行かなくちゃいけなくなりました。
ちょうど日本に出張中の夫からアポイントメントを取るように頼まれたのですが、
いやはや、その電話の時間のかかること!!! 1時間!
しかも、一度とったアポイントメントは、夫の都合が悪いとメモしていたのを
希望しているところと勘違いして取ってしまい、
2度も長い電話をかけるはめになりました。
2度目の電話では、もう予約が向こう3ヶ月いっぱいになってしまっており、
また、取り直しで長くかかる電話をかけるのはうんざりだったので、
夫が行くという予約を私が行くと切り替え、私が行くことになったというわけです。
息子のバンドの活動で、プロ野球の試合のときの開会式の演奏に付き合う、
羽振りがよいころの名残りのビルがけっこうあります。
久しぶりなので、携帯でビル街の写真を撮っていたら、
「ねえねえ、あそこにある茶色いビルに絶対に寄ってみて。
あそこのロビーはとても素晴らしいから、写真に撮って帰るといいわよ」
IRSはお役所ですから、時間が決まっていても、待たされそうな気がしていたので、
無理かなと思っていましたが、意外にも15分遅れくらいで呼ばれ、
プロテクションを申請するのに確かなところの情報ももらえました。
不審者がtax return をしてくる限り、ずっと毎年、この面接を続けなきゃいけないのだそうで、
夫にははやくなんとかしてほしいものですが、「IRSのせいでこういうことになった」
と、腹を立てている彼は、果たして素直に連絡するだろうか???
予定がはやく終わった(早くというより、ほぼ言われていた予定通りに終わった)
ので、ふと、通りすがりの女性から言われたビルを覗いてみる気になりました。
でも、さほど広くなく、あの女性が言っていた「fabulous な」ロビーが見当たりません。
そこは、ドーンと天井の高い、聖堂の内部のような場所でした。
が、よく見ると、突き当たりはBank of America の営業所。
左手はお店がひっそり。どれもカモフラージュのように溶け込んでおりました。
若い白人のお兄さんが、嬉しそうに巻き寿司のセットを包みから出して、
パクパクと食べ始めていました。とても嬉しそうな顏でお寿司を見ておりました。
その隣のテーブルでは、表通りの工事で働いているらしいお兄さんが、
ヘルメットをポンと置き、路上販売のホットドックにパクつきながら、
片隅に、レトロな靴磨きのスポットがあるのを発見しました。
展示ではなく、ちゃんと営業している様子です。
ひとしきり写真を撮り、WiFiに入れたので、ちょいとメールなどをチェックし、
車を停めてある立体駐車場に向かいました。
ちなみに、このゴージャスなロビーのビルですが、
特に名前は気にしていませんでしたが、友人が教えてくれました。
ガーディアン・ビルディングというのだそうで、
デトロイトの建築では有名なものの一つのようです。
手前の立体駐車場の傍らの路上で、ピッコロを吹いている黒人のお兄さんを見かけました。
ビルと立体駐車場の空間では、こういった楽器の音が、じつによく反響して、とても味があります。
なかなか良い感じでした。ピッコロだけでなく、何種類か吹奏楽系の楽器を持っていました。
絵に描きたいなあと思いましたが、写真を撮るのがはばかられたのでやめました。
小銭を持っていたらカンパしがてら撮らせてと頼めたのになあ〜と残念。
いずれにしても、平日のデトロイトのダウンタウンの昼間は、
ほとんどすべて働きに来ている人か、私のように用足しに来る人がほとんどですから、
うーん、、、やっぱ、デトロイトにはしばらく来ないようにしよう。。。
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