4/24/2016

うちの猫ーーだった猫ーーーお別れ

ななチャン。


はす向かいのご夫婦が去年の夏に引っ越してしまったことは以前、書きました。
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そして、その秋、日本の一時帰国から戻ったころ、
お隣のご主人のトムが亡くなりました。
血液の病気と闘いながら、20年近くがんばっていましたが、ついに急に悪化し、あっという間でした。
さらにショックだったことに、
彼の死の2週間ほど前、息子さんが心筋梗塞で急逝していました。

この痛手が、トムの長年がんばってきたエネルギーを、すべて持っていってしまったのだと思います。
引っ越してきてから、ずっと親しくしていたので、とてもショックでした。

当然なことですが、家にひとり残された奥さんのベブの悲しみは、相当なものでした。
9月のお葬式から半年たった今も、会いに行くたびにポロポロと涙を流します。
無理もありません。息子、夫と、2週間の間に亡くしたのです。
ベブは、9月にお葬式を2つ出しました。

ベブや私たちの住む家は、皆、土地がとても広い、カントリーサイドです。
ゆったり、のんびり、プライバシーもたっぷりですが、年寄りの一人暮らしには厳しいです。
ベブは、遠い昔に、もともと住んでいた、ここから1時間ほどの町にタウンハウスを買いました。
子育てに忙しく過ごした、親戚もたくさん住んでいる町です。
お姉さんが脳梗塞を起こし、不自由をしていますから、その手助けもしなくては、という思いがあります。

4月に入って売りに出した家は、あっという間に買い手がつきました。
いよいよ来月には引っ越しです。

この家が人手に渡ることでも、ベブは涙を流します。
トムと2人で建てた家なのです。30年間の思い出が染み込んでいます。

お隣のベブとトムとは、とても親しくしていたので、とても寂しいです。。。
トムと私は、偶然、種類は違えど血液系の病気のサバイバーで、分かり合える所が沢山ありました。
お葬式に行ったというのに、今だに、トムが「Hey, YoYo」といって奥から出てきて、
ダイニングでいっしょにコーヒーを飲みながらおしゃべりが始まるーーという錯覚に陥ります。

トムは、本人の希望により、火葬され、灰は思い出の場所にまかれました。

ところで、我が家の猫、ななチャンは、お隣のトムが大好きで、
トムもななチャンを溺愛しており、すっかりいついているうちに、
事実上、お隣の猫になりました。

↓↓↓ うちの猫シリーズがまとまったリンク↓↓↓

ベブは、トムが元気なころは、猫を連れて引っ越せないと言っていましたが、
トムが亡きあと、「生きているものがいっしょにいることの救い」を深く感じたそうで、
いっしょに連れて行きます。トム亡きあと、ずいぶん支えになっているようです。

最初、娘が友達から譲り受けた猫でしたが、その母猫(野良猫)も、
同胞のきょうだいもすでに交通事故でこの世になく、
残っているのは、この、ななチャンだけです。

そんな強い猫ですから、引っ越してからも、良い支えになると思います。
Good Luck!

引っ越しても、1時間ほどで行けるところなので、
遊びに行こうと思います。訪ねる身内ができたと思うことにします。

昨年からの私は、周りに亡くなる、ホスピスに入ったといったことがほぼ毎月あります。
そして、日本では、また地震。。。
ふと、心の中にかなりな痛手を受けている自分に気づきます。。。。ああ。。。

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