2/15/2015

懐かしの漫画 ー 「はみだしっ子」三原順よ永遠に~没後20年展 02/24/15~05/31/15 明治大学(入場無料)

三原順らしい、哲学的表現。懐かしい。
「三原順復活祭」明治大学HP
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-miharajun.html 

はみだしっ子
http://pinterest.com/pin/A2KdZQAQANgDSc1yu8YAAAA/

私の子供時代は、日本の漫画の創世記。
手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子不二雄などが
東京池袋の「トキワ荘」を中心に世に作品をどんどん打ち出し始め、
少女漫画では萩尾望都、竹宮恵子といった作者に代表される文学系漫画が
どんどん製作されていました。
この私が名付けた「文学系少女漫画」は、
なぜかアメリカの方にさほど進出していません。とても残念です。
マーガレット、少女コミック、花とゆめ、少年ジャンプ、少年サンデーなど、
少女漫画、少年漫画を問わず乱読していたものです。
さて、そういった「文学系少女漫画」の中に「はみだしっ子」があります。
最近、友人のフェイスブックの投稿で、
作者の三原順の没後20年展が開催される事を知りました。

「はみだしっ子」は今でも人気があり、三原順の代表作です。
もちろんアメリカ暮らし20ン年の我が家にも全巻そろっております。
子供たちにも読んでほしかったからです。



ところで、
私にとっての三原順の漫画は、「言葉」がとても多いです。
下の画像は我が家の「はみだしっ子」からですが、
このように図解もあったりします。



長いこと読まないでいた漫画というのは、印象のみになっている事が多いですが、
三原順の漫画はこの一言につきます。

「ネーム(セリフ)が多い」

これは私だけの印象ではなく、
一般的に認識されている彼女の作品の個性のようです。

ですから、じっくり読まないといけません。
さっと気軽に読み飛ばしたい時にはふさわしくない漫画といえます。



この時代の少女漫画家の大家は、
深く考え、洞察力が鋭かった方が多かったと思います。
下は「平等」について問題提起している一コマ。




三原順は、インタビュー記事によると、
高校生の頃、小説を書いていたのだそうです。
その小説志向の部分が漫画の表現に溢れています。
ですから私が「文学系少女漫画」と名付けたのはドンピシャリ
と、けっこう満足しております。

また、当時の漫画界は色々な分野に対し作者の考えを作品の中で
自由に伸び伸びと表現していました。下は原発について触れた部分です。

東谷隆司@AxZxMxYx

これをチェルノブイリ事故以前の82年に掲載してた『ララ』(白泉社)ってすごい。少女マンガ誌恐るべし。三原順「Dei Energie 5.2☆11.8」(花とゆめCOMICS『夕暮れの旅』所収)

漫画家・三原順が亡くなったのは20年ほど前。
病気で亡くなったようです。が、死因について詳しく語られていません。
個人的な事だからでしょう、ひっそりと控えめです。
そのせいで自殺と勘違いしている方がいたりします。
もし、今も元気で創作活動を続けていたら、
どのような作品を世に送り出していたんだろう、
どのようなトピックに関心を持っていたんだろう、
知りたかったなとじつに残念です。


http://pinterest.com/pin/A16dZQAQANgDSc1yu8YAAAA/

今でも根強い人気のある三原順。
没後、メモリアルページが作られ、今もアクティブです。

三原順メモリアルホームページ

そして、今年は没後20年を記念した
「三原順復活祭」が明治大学で開かれます。
(02/24/15~05/31/15 /入場無料)

日本にいたら、絶対に行くんだけどな〜〜〜。
あー、行きたい!!!
「あしたのジョーの記念展」のように
バーチャル展覧会でもオープンになるといいんだけど。。。

日本の東京近辺にお住まいの方で、
「はみだしっ子」を読んだ方、
「花とゆめ」などを懐かしいと思う方などなど、
ぜひ足をお向け下さ〜い。無料です!
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「三原順復活祭」明治大学HP
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-miharajun.html


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三原順メモリアルホームページ

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