10/07/2013

子供の学校で <娘、大学の寮へ>

もう随分前になってしまいましたが、
8月末、ハイスクールを卒業した娘は、大学の寮へと引っ越しました。
奨学金を一番もらえたこと、近いことで選んだ大学です。
難易度でいうと、普通ってところでしょうか。
近いので、高校時代に始めたアルバイトも、そのまま維持できます。
***

アメリカの大学は、高校時代にそこそこ真面目にやっていると、
新卒で入学の生徒は、奨学金をもらえるチャンスがおおいにあります。
ありがたいのは、返さなくていいものが主流です。

アメリカの大学は、とても学費が高いです。
州立は、州内に住んでいる生徒(resident)の学費は安く、
州外、海外からの生徒(out of state)の学費は特別高いです。
アメリカ国内からの生徒ですと、所によっては、
2年目からはresident 扱いになり、安くなる所も沢山あります。
でも、人気があって、プライドの高い州や、大学となると別の話です。
3年目、4年目でやっとresident 扱い。
海外からの生徒さんに関しては、resident になる道はなし。

私立大学は、州の内外関係なく、同じ学費ですが、基本的に高い。
「州外的な学費」といったらいいでしょう。
でも、奨学金やファイナンシャルエイドといって、
学費をサポートするための仕事を得る道がある事は同じです。

学校と、SAT, ACTといったテストの成績、
スポーツ、課外活動を真面目にやっていたという経歴
これらが奨学金をもらえるレベルの「物差し」になります。
この物差しは、もちろん、大学側にとっての合否の判断の基準でもあります。

***

スポーツをはじめとした、特別な能力も入学、奨学金の対称になります。
有名な大学の有名なスポーツ選手たちは、
ほとんどタダで入ってます。成績もチャラってことが多々。
ミシガン大学で、せめてこのくらいは成績とってくれてる生徒でないと、
というぼやきを聞いた事があります。

ですから、在籍していたけれど、卒業できないままのスポーツ入学選手もいます。
ここが日本の大学と違う所です。ドロップアウトの率は驚くほど。
スポーツで入った場合は、スポーツに身を捧げる事が優先されます。
ものすごい練習量。
でも、それは義務となります。

たとえば、たしか、University of North Carolina のバスケットボールで有名だった
マイケル・ジョーダンは、プロスポーツを引退し、けっこうな年になってから復学し、
UNCをを卒業しています。

とにかく、有名大学への入学は、何かに特別に秀でていると有利ってことです。
大学側にとっての価値(値段)ということですね。
深く考えていくとコワい。

ただ、このスポーツでの有名大学入学には「ひねり」があります。
スポーツをプロ並みのレベルまでにするには、
もちろん素質、才能も必要ですが、後は何といってもお金。
今のアメリカ、スポーツには、と〜ってもお金がかかります。
バリバリの英才教育路線はことに。
どちらかというと、有名どころに入ってもらわないと割に合わない。
このごろでは、学校のスポーツやクラブ活動に参加するために、
お金を払わなくてはいけなくもなっています。
何でもかんでも、「どこまでお金と時間と情熱をかけられるか」という感じです。


一族が大金持ちで、大学に寄付を沢山した場合もフリーパスってことも多々。
一族の権力・財力というのも、やはり大きな「生まれ持った能力」のひとつです。
うがった考え方をすると、名家の子供たちが、在野の優秀な頭脳と同窓になり、
そういった能力を自分の補佐として取り込みやすくする(同窓だから)
という事ではないか、という気もしたりしちゃいます。

私立大学では、そこの教授たちの子供もフリーパスという特典がある所もあります。
フリーパスで入れて、学費もタダみたいな。。。
これは大学に人材を集めるための売り物にしている感があります。
子だくさんの教授は、けっこうこのオプションがある大学に多い気が。
気のせいかな??

昔、むか〜し、娘がまだ小さい頃、夫が就職先を決める時、
オファーがあった、ある私立大学に断りを入れたところ、
「我が**大学に子供がフリーで入れる特典を棒に振るってのか?!」
という捨て台詞をもらったそうな。
当時は、そんな捨て台詞にビックリしたものですが、今はじわ〜っときます。
でも、やっぱり縁なかったと思う。

とにかく、アメリカってすごい。
なんでもお金に換算されてる気がしてきちゃいます。

とはいえ、大学には入れますが、卒業できる保障はありません。
学費がフリーとしても、この年限には限度があります。
すべては本人さん次第です。

しっかりしてるわ〜。

何はともあれ、こういったウルトラCは、我が家には縁がない話です。
平凡な日々、平凡な人間です。

*****

ミシガン州は、州立の大学の学費が、よそより高めで、頭痛の種です。
例えば、前いたノースカロライナと比べると、2倍強。とほほ。
普通の学部で、年額日本円で130万円〜180万円くらい。
医学部や歯学部といった特別な学部は、もっと高いです。(目玉が飛び出る)
州外、国外からだとこの3〜4倍の金額です。
とはいえ、確か2年目からは州内の学費になるのではないかと思いますが。
でも、我が家は州内なので、ミシガン州については未確認。

寮に入る費用が年間80万円〜100万円くらい。
教科書代は別で、大学のテキストは1冊100ドル前後するものもざらです。

娘はのんびり気楽に、というタイプなので、
ハラハラしましたが、何とか彼女なりに節約できました。

もっと真剣に頑張って、学費も、寮費も全部丸ごとタダ
というパッケージをもらえるくらいだったらなあ、とも思うのですが、
あの性格ですから、彼女なりのベスト。

ここの所、経済が冷えきっているミシガン。(全米ともいえる)
周りを見ると、えらく優秀な子たちも、奨学金を出してもらえる所、
近くの州立(学費が安め)に進む事を選択している傾向があります。
ひと昔前だと、ハーバードといった有名私立に行っていた感じの子たちが、
ここいらでは、州立の権威ミシガン大学を選択しています。

アイビーリーグに合格しても、
有名州立大学、ミシガン大学に合格しても、
一銭も払わなくてよく、大学の中で「特待生扱い」という
特別のステイタスで受け入れてくれた別の大学に進学する子たちもいます。

こちらの大学はすごいです。
特待生は、住む所(寮)をはじめとして、
学生としての「身分」を大学が周りにもはっきりさせる事が多いです。

大学の入学願書を出していると、親の経済状態がわかります。
(研究者の我が家も慢性的に厳しい〜)
解雇、減給といった事もかなりあったここ数年です。
子供たちも、感じる所大、ということでしょう。

もちろん、
カレッジファンドといって、学費を積み立てている家庭は多々あります。

おもしろい事に、親の方が学費が出せると言っても、
大学にお金を使わないで済む選択をしている生徒もいます。
私の周りですと、本人の決断を尊重している家庭が多いです。
(不本意なんだけど、と言いつつ、経済面ではホッとしてたりして)
ためてあったカレッジファンドは、社会に出る時のスタートアップの費用になったり、
家族に何かあったときの備えになります。

余談ですが、日本をはじめとしたアジア系は、とても教育熱心なので、
多少無理しても、合格した中で、一番レベルの高い大学を選択することが多いです。
(うちは逆さに振っても出ません)

親にも子供にもお金がない場合、
学生ローンを借りるという手があります。
でも、じつは、取り立てが一番厳しく、けっこうあこぎな代物です。
卒業と同時に、返済の取り立てが始まります。
就職が決まっていようがいまいが、どんどん返済を要求してきます。
学生の身分でいると返済が始まらないので、大学院に進学したという人もいます。

若いうちから借金を抱えるなんて、大ばくちと考えるか、
将来のために学位取得のための有意義な投資と考えるか。

ひところは、投資として積極的に考える人が多かった気がします。
少し前の世代が、この学生ローンで苦しんでいるのを見ているためでしょう、
このごろでは、大ばくちのように感じている人の方が多いかも。

何せ、こちらで家一軒買えるくらいの金額の借金をしてる人だってあります。
さっきも書いたように、医学部、歯学部といった学部は、
目の球が飛び出るほど学費が高いですし、
私立など、学費そのものが高い。

経済的な自立が難しくなってきた、
衣食住の「住」にお金がかけないで貯蓄したいなどなどで、
子供が大人になっても、親と同居するという家庭も増えてきています。
さすがに、結婚したら出ます。
(家族ものになっての同居は、食い詰めた時の避難)

*****
さて、前置きが長くなりましたが、娘の引っ越しです。

夏休みをダラダラ過ごし、いよいよ引っ越しの日が来ました。

大学は車で20分弱。スープは冷めちゃいますが、そんなに遠くありません。
ですから、高校時代に始めたアルバイトもそのまま維持で、
さすがに引っ越しの日はお休みを取りました。


何かが違う、と察知した愛チャン。
そうだよ、お姉ちゃんは、今日から大学の寮にお引っ越し。
もう、お姉ちゃんには、なかなか会えなくなるよ。


すごい大渋滞!

大学の寮の界隈には、テントが沢山。
何だろうと思って見ると、家財道具を売ってました。



来てみたら、「あれが必要、これが必要」と、
買い足しをする人が多いのでしょう。大繁盛してました。
わが娘はミニマリスト。
ミニ冷蔵庫だって家にあったのに、あれもこれもいらないって事でトランク1つ。
大きい車にビッシリに荷物を積み込んでいる人も多々あるってのに、
本当に必要最低限。

部屋は2人の相部屋ですが、ルームメイトが物持ちタイプで、
どっさり家財道具、冷蔵庫など持ち込んでいました。
もし、娘が同じようにたっぷり物を持ち込んでいたとしたら、
身動きが取れないくらい物であふれてしまいます。
ルームメイトにちゃっかり冷蔵庫を使わせてもらうことになりました。



寮に無事荷物を運び込んだ後、
テキストなどを買いにブックストアへ。
列が長くてえらく時間がかかりました。

そして、ひとしきり用事が終ると、入学のセレモニーへ。
大学のスポーツアリーナで行われました。




何でかわかりませんが、マーチングバンドが演奏し、
スポーツ観戦のノリでした。


学長のスピーチ。
女性です。

宴の後。


 この日は、付き添った家族にはランチ、ディナーのサービスがありました。
上の写真はディナー。
ケイタリングで、バイキング方式。中身は、こんな感じ。

この後は、半ば強制的にフットボールの試合観戦。
アメリカの大学はフットボールが大好きです。













娘は、高校ではマーチングバンドをしていたので、
フットボールの試合の時は、いつも演奏に出てました。
でも、大学ではマーチングバンドはやらないとのこと。
他の事を模索したいみたいです。

しかし。。。向かい側は対戦相手側の観客席ですが、
マーチングバンドのメンバーくらいしか来ていません。
さびし〜〜〜〜〜〜〜。




得点が入ると、大砲をドーン!
息子がえらく喜んでいました。
が。。。どうも娘の大学は、フットボールは今いち強くないみたい。
娘の高校は、最後の年、えらく強かったのですが、
その高校生より動きがのんびりした感じが。。。

ところで、夫が働いているミシガン大学は、フットボールで有名です。
人がうじゃうじゃ見に行きます。
試合のある日など、道路が大渋滞。道もブロックされたりするので、
試合の予定を見て動かないといけません。
チケットも目玉が飛び出るほど高い。
高いくせに、すぐに売り切れてしまうので、なかなか手に入りません。

ミシガン大学のフットボールは、大学と別会計。独立しています。
ものすごく儲かってるようです。
下の写真はミシガン大学でのフットボールの試合風景。
娘の大学イースタンは、ミシガン大学とリーグが違います。
リーグの熱狂度の違い、比べてみれば一目瞭然ですね。


さて、娘ですが、
家から出たくて出たくて仕方なく、
寮に入った日は、ルンルンしていました。
家にいるといつも小言を言われ続けるので、さっさと出たかったみたいです。
他の家族の風景などみると、見つめ合ったり、手をつないだりなどして、
名残りを惜しんでいたりーーーーだったんですが。

ふむ。機嫌のよい巣立ちへのカギは、小言かな。
小言を言いようがない子供だったら別ですが。

後で、ドカンと大ポカやっているのが発覚しませんように。。。

ま、これ以上、本人に断りなしに書くのも何ですから、
ここまでにしておきます。

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