8/29/2013

ニュースの拾い読み <火星への片道切符/$38 ドル--がいよいよ締め切り> Mars One



宇宙への移住が、いよいよSF小説や映画の世界のものではなくなったようで、
Mars Mission なるものが登場し、今年の1月から、
火星に移住する人を大々的に募り始めました。
この8月末で、いったん締め切り。

名付けて Mars One Program.
申し込み費用は米ドル$38也。



↑↑↑
火星への移住者募集中!のビデオ


Mars One は、
オランダを本拠地とする、非営利団体(non profit organization)です。
もともとは、NASAが2010年に
火星への移住プロジェクトについて公式発表していましたが、
プロジェクトが独立した形で、立ち上がっています。

現時点で、火星に行くには、2年近くかかるととか。
いや、軌道の位置が案配いいと、けっこう早く、半年くらいで行けるなどと、
いろいろな説があるので、よくわからない私ですが、
決して短い時間ではない事は確かです。

火星との行き来は、近いわけでも、
100%安全というわけでもないし、
とてつもない設備と費用がかかるという現実は変わりません。

ですから、火星へのチケットは片道切符。
行ったらもう二度と地球に戻りません。

計画では、2022年に最初の移住者たちを送り込み、
2年ごとに新しい移住者たちを加えていって、
コロニーを大きくしていくというものです。
移住者たちは、火星で人間が暮らしやすい環境を作る努力をしつつ、
そこで一生を終える事になります。
もう1つの地球的な環境を持つ惑星づくりといったところなでしょうか。

つまり、火星という新天地に、自分の人生を捧げるというわけです。


申し込んだからといって、確実に行けるわけではありません。
火星行きは、観光旅行ではありません。
適性を審査され、大丈夫、と合格した人たちだけが行く事になります。
選抜された人たちは、Mars One のスタッフとなり、
出立までの期間、たっぷりトレーニングを受ける事になるようです。

一般人というより、宇宙飛行士の位置づけですね。
ですから、移住者たちは「クルー(Crew)」と、
宇宙飛行士のミッションのような呼ばれ方をします。

言語は、英語が公用語になるようです。

*** 

家族や友達などと一緒に申し込む事は禁じられています。
あくまでも個人ベース。
孤独な宇宙の世界です。
強い「個」である事が最初から必要です。

家族や友人と別れることをいとわず、
火星に移り住む事を決意できる人間でなければいけないと、
申し込みの時点からフィルターが入ります。

下のリンクに入ると、”Mars One Program" に申し込んだ人の,
自己PRビデオつきの一覧が見られます。
このサイトから、もちろん、参加の申し込みも出来ます。
(8月31日で今回は締め切りですが)

↓↓
Mars One 公式サイト(英語)
http://applicants.mars-one.com/

こちらは、「日本」でフィルターをかけたもの。
日本からの応募者、いたんだ〜!!
↓↓
http://applicants.mars-one.com/?sex=&minimumAge=&maximumAge=&country=JP&language=&rating=

***

このミッションは、もちろん、専門家も適性について審査をしますが、
一般の人たちからの投票も取って決めるという二本立てになっています。
テレビで一般公開。わお。
バラエティ番組的な乗りーーといったら失礼か。。

***

他に、この関係の新聞記事をざっとみますと、
申し込みをした人たちのお話が載っていました。
中国からは、600人あまりと、かなりの人が申し込んでいるようです。
そのうち、27才のある中国人女性(とても美人!)は、しっかり結婚しています。
ほとんど誰にも相談せず、こっそり申し込みをしました。
とはいえ、ご承知の通り、いつまでも隠しておけるものではありません。

ダンナ様からは、クレイジーと言われ、
もし、選ばれて行くようなことになったら、恨むと。

彼女、選ばれるかも。
一般投票の人気、高そうです。

***

宇宙とはいわずとも、昔むかしの地球では、よその国に移り住んだり、
出かけていったりする事が、「永遠の別れ」といっていいほど遠い時代がありました。
それが、ついに、よその星へという事になったという事でしょうか。

随分、いろいろな事の進歩が早いので、
あと100年かそこらすると、この火星への移住話も、
現在私たちが歴史の一コマとして振り返ってみている、
昔のもろもろの民族の移動と変わりなく、
ごく当たり前になり、それこそ、学校の歴史の教科書に載り、
宿題のレポートやら、テストやらに出てくる
ごく普通の1単元になるのかもしれません。
そして、もはやSFではなく、
「実話」を元にしたノンフィクション、小説やらが書かれ、
火星を舞台にした大河ドラマ、映画が、
ごく当たり前のように放映されるようになるのかも。

***

皆さんはどうでしょう、火星への移住、申し込んでみたいと思いますか?

私の場合、ぶるぶる、ゴメン。パス。です。
もちろん、今は若くもないし、持病もあるしで、
対象外ですが、若くて元気だったころでも気持ちは同じです。

宇宙は、その中で過ごす事を想像すると、私の場合、
閉塞感を感じるので、まっぴらごめんです。
宇宙の広がりにロマンを持つのではなく、
自分が閉じ込められるイメージを持ってしまうのです。

自分の事はともかく、
家族の誰かが申し込んだとしたら、どうしよう!?

私の子供たちの世代は、大人になったときに、
今の私の感覚では想像できない、新しい人生の選択肢が、
この火星への移住話以外にも、もっと出てきそうです。

どんな世の中になるのやら。。。

ある種、心の準備をしておかなくてはいけない気がしました。
これからの地球の新しい時代に向けて。。。

とまあ、このニュース、ちょっと適当に拾い読みしたわけですが、
日常生活を、ふと違う角度から、あれこれ考える機会になりました。

この "Mars One Program"、
日本からも、ぼちぼち応募している人が出ているわけですが、
約10年後の2022年、第一回移住者の中に、果たして日本人はいるのだろうか。
この先の展開が見逃せません。

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下は、2010年11月のニュース。
これから2年弱で、一般公募が始まったというわけですね。
この当時はまだ、Mars One という組織も立ち上がっていませんでした。
(日本語)
↓↓


↑↑↑
火星への移住者募集中!のビデオ(その2)

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***参考資料(英語)***

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