9/02/2013

2013 夏 日本で <蝉の声>


 この夏、2年ぶりに日本に一時帰国しました。
長野に住んでいる、大学の後輩と松本で会いましたが、
彼女は、イギリスで生活したことがあります。
彼女いわく、イギリスで生活していて、何かが違うなと感じていたところ、
虫の声がない事に気づいたんだそうです。
彼女がイギリスのどこで生活していたか
記憶はさだかではないのですが、
彼女いわく、夏も秋も、しーんと静かでさみしかったとか。

確かに、日本に来たら、まず、セミがたくさん鳴いていて、
とても賑やか。
セミの鳴き声をたよりにちょいと木を見上げると、いたいた!


手の届く高さで、
アブラゼミがジージー鳴いているのを見つけました。
ああ、日本の夏だ〜、と感じ入りました。

「静かさや 岩にしみいる 蝉の声」

という、有名な俳句がありますが、
沢山の蝉が一斉に鳴いている声は、周囲の世界にとけ込んで、
蝉の声以外聞こえない事が、かえって静かさを感じさせる事があります。
そうだよな〜、と私は共感するのですが、
うちの子供たちにはさっぱりわからないようです。
(さびしい〜)



子供時代は、こんなのを見つけると、
パッとつかまえたりしたものです。
手の中で、ビビビッと暴れたあの感触。
今でも覚えています。




さて、アメリカのミシガン州の小さな町に住む私の方はどうだろう?
私の家は、田舎ですから、セミは確かにいます。
よく観察してみると、まあまあいます。
でも、日本のように鈴なりになってという感じの勢いではない。

夜の方が虫の鳴き声がたくさん聞こえます。
リーリーリー、チチチチ。。。
ついでにウシガエルのボーボーも。

今の家の周りでは、
日本に負けず、トンボは沢山飛んでいますが、
なにせ、田舎で、広々していますから、日本でのように
近くでお目にかかれる感じではありません。
(わざわざ人間になんか近づかない)

セミもまあまあいますが、日本のように大合唱ではないです。
そこかしこで、ソロで歌っているという感じ。
蝉の幼虫の抜け殻も、ここミシガンの家では、お目にかかったことがないです。
日本の静岡の実家の方では、ほら、この通り、特に探さなくてもすぐ見つかりました。
蝉が鳴いている木のそばのあちこちで、しっかりしがみついた形で。


ある程度、人家が固まっている方が、
こうやって身近にお目にかかれる確率が高いという事が、
つくづくわかりました。

我が家の周りはこんな感じですが、
もう少し密集している所では事情が違うかもしれません。

まあ、今住んでいる所が半端な田舎でないという事の証明ですね。
本当に田舎です。
人間の方が、自然の中に住ませてもらっているという感じです。

夜など、真っ暗ですから、
とても外を歩けたものではありません。
なんだか、ずいぶん違う所で暮らしているなあと思い、
ちょっと寂しくなった私なのでした。

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