8/11/2012

渡り「蝶」モナーク Monarch butterflies

モナーク(Monarch)という名前の珍しい蝶がいるのをご存知でしょうか。

下の写真は、メキシコのモナークのサンクチュアリ。

メキシコは、大量のモナークが一堂に集まる所がある事で有名です。




         





モナークは、渡り鳥ならぬ「渡り蝶」。
命の短い昆虫ですから、親、子、孫と何世代かかけて、
北アメリカとメキシコの間を行きつ戻りつしています。







なぜ、次の世代が、迷わず、次の目的地を知るのか?

その謎が、このモナークという蝶のミステリアスな魅力。

そこで、沢山の人がモナークの移動ルートの追跡調査に協力しています。

私がこのモナークという不思議な蝶に親しみを持つ事になったのは、
引っ越して来た現在の家(ミシガン)のお向かいの奥さんと親しくなり、
彼女がこの、モナーキを育て、目印をつけて放つ、
という追跡調査活動に協力しているからです。

彼女は、モナークのタマゴを、
できるだけ沢山、天敵にやられる前に集め、
蝶になるまで室内で育て、サナギから出て来て蝶になったら、
目印のステッカーをつけて外に放します。

ステッカーのついた蝶の死骸を見つけた人は、モナークの研究機関に連絡し、
研究期間は、放った人に、どこで見つかったか連絡してくれます。

彼女の放ったモナークは、隣のオハイオ州のどこかで見つかった
事があるそうです。
近くに済む彼女のモナーク仲間が育てた蝶で、
サンクチュアリのあるメキシコで見つかったものがあるそう。

ミシガンから、メキシコまではかなりの距離。
何ごともなくメキシコまで行きついたなんて、すごい!

モナークは、ミルクウィード (Milkweed)の葉しか食べません。
だから、庭にはミルクウィードがたくさん。


葉っぱの上にある小さな白い点がタマゴ

モナーキの幼虫


サナギ用の虫カゴ。
普通の虫かごでは足りないので、一昨年からこの大型にしたそうです。
これなら、蝶になって出て来た時、十分スペースがありますね。
サナギはきれいにピンでとめてあります。

今年の夏は雨が非常に少ない干ばつ。
植物がうまく育たず、
花が少ないので、飛び立つ前に砂糖水でお腹いっぱいにしてあげています。
このステップは、普段はなく、今年特別。
すごく大変。
今回、助手がわりのお孫さんが砂糖水をあげるところを撮影させてもらいました。

お皿に砂糖水を出し、楊枝で蝶のカールした口をのばしてあげます。



お、甘い! と気づいたモナーキ。

ちゅうちゅうと吸い上げています

次は目印のステッカーを羽に貼ります。




準備完了したら、あとは旅立ち。
花の上にそっと置いてあげます。
蝶の大好きな花を沢山植えてある庭です。

置いてあげた花は、もちろん「バタフライ・ブッシュ」(butterfly bush)
蝶が大好きな花(灌木)



元気でね、と見送る2人。
これは、たまたま庭に来ていた別のモナーキ。
年寄りなんだそうです。色があせてきています。
うちの庭にもミルクウィードがうまく出てきたら、
この追跡調査活動のヘルパーをしてみたいなと思っています。
なにせ、熟練した友が目と鼻の先ですからね!


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ありがとうございました!



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