8/22/2012

スカンクの臭い 〜ひとつのロマンの終わり






ノースカロライナに住んでいた頃、
「あれ、かすかだけど、スカンクの臭いがする」
と、ある日、お隣のご夫婦が言い、はす向かいの奥さんも、
「あら、そうねえ。かすかだけど、確かにスカンクの臭いだわねえ」

私にはスカンクの臭いがわかりませんでした。

どんな臭いなのかと尋ねると、

「ゴムがやけた時にする、いやな臭いにちょっと似てるかなあ。。。
でも、もっといやな臭いだなあ」
「とにかく、臭い。猛烈にしつこいし、鼻が曲がる」
「一度かげば、絶対に忘れないから」

以来、スカンクの臭いは、私の中でひとつの関心事となりました。

その時から、人に会った時、スカンクの臭いってどんな感じなのか、
聞いてみる事がしばしば。
猫を3匹飼っていて、病気の時など、よく粗相をしたので、
猫のオシッコの臭さ、しつこさは、いやというほどよく知っています。
が、スカンクはどうしてもわからない。

アメリカでは、最初に生活したのは、テキサス州のヒューストンでした。
ここは大都市でしたので、ほとんど遭遇したことなし。

次のノースカロライナでも、はっきりわからず。緑がたっぷりあったのに。

そして、現在住んでいるミシガンで、ついにわかりました!

いつも通る家の近くの道を走っている時、
何やら猛烈な悪臭が車の中に漂ってきました。
それが、どんどん強くなってくる。。。
何やら小さなゴミのような固まりが道路の上にあり、そこを通り過ぎる時、
さらに猛烈な悪臭が車中に!
バックミラーで見たら、どうも小動物が車にはねられたあとだった事が。

「スカンクだ!」

すぐにわかりました。
いやまあ、確かにいやな臭いです。
が、何よりもいやなのは、その臭いがたたきつけるように強烈なこと。
とにっかく、しつこい。

スカンクの死骸は、ちょうど道路ぞいにある家の前。
さぞ、この家の人は臭かった事でしょう。
死骸は、多分、お家の人がたえかねて片付けたのでしょう、消えていましたが、
臭いは、1週間ほど、しっかり続きました。

スカンクの臭いがわかったとき、
嬉しいというより、複雑な心境でした。

何というのか、ひとつ、ロマンが消えたような。。。

これまで私に説明してくれた人々の言葉から、
スカンクの臭いを想像していた間が、どんなに幸せで楽しかったことか。

もう戻れない。

さらに言うなら、もうわかったというのに、
今住んでいるミシガンこのあたり界隈は、
スカンクがどうも多いらしく、
これでもか、これでもかと、よくスカンクに遭遇します。

スカンクをペットにしてる人が、このデトロイト界隈には、けっこういるらしい。
もちろん、臭いが出ないように処置してあるようです。
スカンクは、臭くなきゃあ、とってもかしこくて、愛嬌のある動物らしいです。
(写真の左下の所をクリックするとニュース画面に行けます)

このごろでは、愛犬の愛チャンが、夜中、時々、激しく吠えるのですが、
その時、いつもどこからか、スカンクの臭いが漂ってきていたりします。

もうわかった。
十分。
納得したから、どうぞ近くに来ないで!
という気分の今日このごろです。






**********************参照サイト(日本語)**********************
スカンクの臭いってどんな?
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/739444.html


*********************************************************
    投票のポチの応援をどうぞよろしくお願いします。
*********************************************************


0 件のコメント:

コメントを投稿