3/21/2013

5ドルタイムの映画を楽しむ <オズ Oz The Great and Powerful>



Source: pcmag.com viaYoshiko on Pinterest



"Oz The Great and Powerful"を、5ドルタイムに観て来ました。
↓↓
*** ***


Oz といいますと、まず頭に浮かぶのは、
かの有名なクラシック映画「オズの魔法使い」ですが、
この Oz も、もちろん「オズの魔法使い」の世界を元にしています。
でも、「オズの魔法使い」の「パラレル・フィクション」の
「Wicked 」の方らかの影響も多々あるのではないかと思います。

パラレル・フィクションというのは、ある物語の登場人物、背景をそのまま使い、
別のシリーズのように物語を発展させたもので、児童文学の世界に多いようです。
こういうのって、著作権はどうなっているんだろう??

パラレル・フィクションのリスト(英語)

ドロシーの出て来るあの有名な「オズの魔法使い」は子供向けでしたが、
「Wicked」の方は子供向けではなく、大人を対象にしてえがかれ、
Oz の魔法使いの前の裏話的な世界として発展しています。
「Wicked (ウィケッド)」は、ミュージカルが大成功しており、
2014年に向けて映画化の企画が進められているようです。
楽しみですね。
下は劇団四季の「ウイケッド」のオフィシャルサイト。
(今回の映画とはストーリー等、違いますので、同じと誤解されぬよう)
http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html

------といったような事から考えると、
今回のこの”Oz The Great and Powerful"も、パラレル・フィクションいうことですね。
しかし、何が何のパラレルなのか、頭がこんがらがってしまいます。

ただ1つはっきりしているのは、元々のオリジナル作品である
オズの魔法使い』(The Wonderful Wizard of Oz )を書いた
ライマン・フランク・ボームの、
オズ(Oz)の世界が、とても素晴らしいという事ですね。
挿し絵もかなり影響大です。

*****
さて、今回のディズニー映画「Oz」のストーリーですが、
カンザス州の、女たらしのしがない巡業手品師"Oz"が、
女性問題で追いかけられ、気球に乗って、
這々の体(ほうほうのてい)で逃げ出します。
そこへカンザス特有の竜巻が来て、気球ごと飲み込まれ、
Oz は、Ozの世界へ。

この映画、オズの世界に迷い込む前のカンザスのシーンはすべてモノクロ。
オズの世界は、とてもカラフル。
個人的にはモノクロの世界の方が、(この映画に関しては)好みでした。

さて、Ozの世界に迷い込んだOzは、3人の魔女と出会います。
はてさてどれが本物の「善玉魔女」なのか?

また、Oz は、旅の道連れ2人とも出会います。
羽のついたサルと陶器の女の子・チャイナガール。
(China Girl/陶器の事をChina と言うからです。中国人というわけではないです) 。

Source: pcmag.com via Yoshiko Mishina on Pinterest






特撮なので、このチャイナ・ガールのような「人間じゃないキャラクター」は、後から画面に入れられました。
それでは、俳優さんが演技しにくいので、ダミーの人形を相手にして撮影したようです。

Oz の世界に迷い込んだOzは、
カンザスから偉大な魔法使いがやってきて、Ozの世界を救う---
というストーリーに自分を合わせなければいけなくなります。
エジソンに憧れる主人公のOz は、大物になりたいという大きな夢があります。
でも、やっていることは、しながい巡業の手品師。
女たらしの腕だけ人一倍。でも、これはトラブルを招くばかり。
手品の実演中、本気でOz を魔法使いと信じた、車椅子の少女から、必死に
「わたしを歩けるようにして! お願い!(Make me walk, please!)」
と言われた時、
自分には魔法は使えない現実を苦々しく胸に刻んでいます。

そんなOz ですから、「正義の」魔女から、
「さあ、人々に魔法使いだという証明をしてみせて」
と詰め寄られた時、正直に「じつは違うんだよね。。」と告白します。
ところが、魔女の方は、
「いいのよ。本物でなくても! 人々が魔法使いと信じてまとまる事ができれば!」
本物の魔法使いでなくとも、カンザスからOzの世界にやってきたOz には、
やはり何か特別な力があるはずだというのです。
"Make them believe!!" (さあ、人々を信じさせて!)

そこで、Oz は、自分の手品の腕と、あこがれのエジソンの発明の知識を総動員し、
「本物の魔法使い」に自分を見事に仕立てあげ、悪玉の魔女との戦いに勝利します。
世界を見事に救い、意中の人、善玉の魔女とも結ばれ、めでたし、めでたし。
*****

有名なオリジナルの「オズの魔法使い」の物語では、
ドロシーがやっとの思いで対面できた魔法使いは、
本物ではなく、発明が得意なただの人間でした。
ですから、ドロシーをカンザスの家に返してあげる力はありませんでした。
この映画の中のOz は、そのキャラクターと同一人物になるわけで、
最後がどうなるかが知れてしまっております。
とはいえ、わかっていても楽しめる事は沢山ありますが。

わたしは個人的に、この映画のOz の女たらしな所がいま一つ。
年のせいなのか、妙に軽薄に見えてしまって。。。

007シリーズのジェームス・ボンドもモテモテで女たらしでしたが、
それなりのキャラクターとして受け入れられました。
でも、このOzは、スッキリした感じで受け入れられなかったです。

なぜだろう?

アメリカでは、テレビのよろめきドラマのことをSoap Opera といいます。
物語の展開が、この女たらしのOz と魔女たちとの三角関係を中心にした
Soap Opera 的な色合いが強かったからかもしれません。

最後のめでたし、めでたしの所をみても、

(懲りずに、また女性問題でもめるんだろうなあ。。。)

といった気持ちになってしまいました。
でも、これ、役者さんたちの雰囲気なんでしょうね。

とはいえ、子供たちは楽しんだようなので、めでたし、めでたし。


これはワーナーブロスのクラシック映画「オズの魔法使い」の世界。
とてもよく似てます。
(同じOz の世界を舞台にしているんだから、似ているのは当たり前といえば当たり前だが) 
ディズニーは、映画「オズの魔法使い」の続編映画として「Return to Oz」を勝手に制作した過去があるため、今回の「Oz the Great and Powerful」では、ワーナーブロス側で権利を持っている人々との間に、
著作権がらみの戦いがけっこうあったようです。
わたしからすると、死んだじいさん、ばあさんの遺産を巡って
親族が争ってるみたいに見えてしまったのでした。
(元々の作者、挿し絵画家はとっくに亡くなり、著作権の期限は切れている)




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