3/05/2013

活動写真弁士・片岡一郎 アナーバー最終公演 at University of Michigan, Ann Arbor, MI <その2>

2月23日(土)活動写真弁士・片岡一郎氏のアナーバー最終公演
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 弁士つきの無声映画(活動写真)は、初めてでした。
片岡氏の語りは、とても若々しく、さわやかです。
BGMも三味線の調べが絶妙。
演じている姿には、華がありました。

秋は、「小津安二郎の無声映画」をテーマにシリーズ公演が行われましたが、
今回の最終公演は、じつにバラエティに富んだ作品群。
美輪明宏ではないですが、女装の淑女が出て来る作品『海浜の女王』が新鮮でした。
大学での文化交流、日本文化への啓蒙という目的がありますから、
丁寧な解説つきで、これもよかったです。

無声映画は、弁士と伴奏で雰囲気がかなり違うのだという事が、
今回、実際に観てみて、とてもよくわかりました。

公演を終えて、ホッと一息の片岡氏と。
翌日ニューヨークたち、公演のあと、日本に帰国。
***
ところで、片岡氏から、最後の演目の
『御誂治郎吉格子(おあつらえじろきちごうし)』-ねずみ小僧次郎吉です-
別の弁士さんの物がYou tube にアップされているとのことでしたので、
早速探した所、ありました、ありました。

片岡氏のバージョンはないので、個性の違いを感じていただけないのが残念。
でも、参考までに、よろしかったらご覧下さい。
時代物の名作です。
男女の三角関係もばっちり!
しがらみ、因縁等々、たっぷりとドラマがあります。
主な女優さん2人が、美形。
主役の次郎吉(鼠小僧)も美形。
悪役は人相が悪い------と、時代劇の基本がここにあります。

個人的な感想をいいますと、
大学で拝見した片岡バージョンの方が好みです。
伴奏も三味線での演奏の方がじつにぴったりしていました。
生で観た事もあって、生き生きと躍動感がありました。
(You tube の弁士さん、ごめんなさい!)

片岡氏のお話では、無声映画を現代でも時々試みで撮ったりしている例もあるとか。
現代の活動写真、もっと増えると面白いのでは。
生で公演を観た私は、ちょっとそんな期待をしたのでした。
「活動写真」----けっこう、クセになりそうな世界です。


「閑話休題」
(弁士・片岡一郎オフィシャル・ブログ)

「芸能往来」

★演者に訊く 2008年8月 ゲスト「活動写真弁士・片岡一郎」




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******参考******
御誂治郎吉格子(おあつらえじろきちごうし)全編
*片岡氏のバージョンではありません。念のため。

     

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